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台風18号日本列島縦断!!こっちに来るの?準備しなきゃ!!

  • 2017年09月13日
  • blog

日本の豊かな水資源の基となる雨!!年間降水量の多くはこの台風が運んできているのではないでしょうか!!砂漠地帯にもいくつか通過すれば緑豊かな地球が出来るのにと、傘を斜めにさしながら思う事しばしば。

さて、建築業界には、台風と戦う場面が度々ありまして、毎朝の天気予報を欠かさず見ているのが現場監督さんです。建築現場には足場・養生シートで通行する方々を落下物から守る役目果たしています。内部では足場に上って壁を作り、屋根のてっぺんまで上る事が出来ます。この足場、頑丈に出来ているように見えますが、実のところ置いて有るだけなのです。たとえて言うなら、マッチ箱の中の箱を抜いた状態で立てているイメージですね!

当然建物にも接していますし、重さも相当ありますから通常では倒れたりすることはないのですが、事相手が自然の驚異たる台風が相手ですと、勝てない場合も有り、負けてしまうと、周りの建物に倒壊等の被害をもたらす場合があります。

たまに、足場の倒壊がニュースになる事が有りますが、一般の方は「あー壊れちゃってる~」程度の認識だと思いますが、私は後始末を考えて頭を抱える現場監督さんや、会社のお偉い方々、保険会社さんの顔が浮かんでしまいます。それと同時に養生シートの撤去具合もニュースの映像で瞬時に確認しています。職業病ですね!

先程のマッチ箱のイメージで、囲まれている面が骨組みだけで有れば、風にあおられることも無く、風は素通りして、建物の壁に当たった後拡散して被害は受けないか、最少減となります。当然建物は頑丈な基礎と結合していますから倒れる事もないので安心して眠れるわけです。

そこで、私たちは、安心して眠るために、養生シートの撤去作業をやるのですが、この撤去作業がなかなかの重労働でして、布(メッシュ素材)の長さが建物の長さ4m程度・幅1m程度の物で、幅30cmの足場板やパイプの上で、結んである紐を外しながら縦の骨組みに寄せて、風の通り道を確保していきます。久々に足場に上って作業をしますと、いくら安全帯をしていても、足がすくんでしまいます。20代では屋根の頂上も平気で登れていたのが30代は3階の天井まで、40代では2階の天井までが、足がすくまずに登れる高さとなってしまいました。恐怖心が有る事は、安全管理が出来ている証拠ですから悪くはないのですが、作業が遅いので焦ってしまいます。

そんなことを、台風が来るたびに繰り返しますので、台風の当たり年は大忙しです。

台風一過の建築現場を見る事がありましたら、こんな作業をしているんだなと、立ち止まらずに眺めていただけると嬉しいです。養生シートの復旧までは、安全に考慮して作業していますが、万一の為、距離を取って歩いて下さいね!                         営業担当:永畑